社会保険労務士は稼げない?

 

当所では他の社会保険労務士さんや他の士業の方と話す機会もあります。

また士業ではないのですが、提携している損害保険代理店の方などとも話す機会があります。

時勢なのかしっかりと稼げている人は少ないもので、

 

  • 副業でアルバイトをしている
  • 行政協力をしている
  • 問い合わせはあるものの受注までは至らない

 

という人は多いです。

中には

「社会保険労務士には需要はないので、稼げない」

と口にする人もいます。

当所の状況、またお客さんとの話の中で感じたことを中心に今回は記事を書いてみようと思います。

 

社会保険労務士に需要はないのか?

 

まずこれについてですが、需要はあると思います。

(後述しますが、需要はあっても受注が少ないというのはある理由があると考えています)

その証拠に

 

  • 相談電話やメールはかなり多い
  • 労基署に行くとひっきりなしに電話がかかっている
  • ハローワークなどにいっても経営者らしき人が首をひねりながら出てくるところをよく見る

 

という現象があります。

最近流行した言葉にブラック企業、ブラックバイト、マタハラなどがありますが、どれも労務系の言葉です。

また現場に行くと労使ともいろいろな問題を抱えて経営していることは明白です。

 

社会保険労務士への相談依頼の内容

 

  • 就業規則の作成、変更
  • 給与計算
  • 社会保険の手続き
  • 労務系の相談

 

などが主な社労士の業務であり、また報酬になる案件といえるでしょう。

しかし相談される案件にこのようなものが含まれることは非常に少ないといって良いです。

それよりも多いのが報酬や業務にならないような案件です。

たとえば

 

  • 有給休暇が取れないのでどうすれば良いか?
  • 会社に退職を申し出ても退職させてもらえない
  • 仕事でうつ病になったのですがどうすれば良いですか?
  • 娘の企業がブラック企業で改善するにはどうすれば良いですか?

 

などといったようなものです。

たしかにどれも社労士の管轄範囲かもしれませんが、仕事にするのは簡単ではないでしょう。

実際に仕事にしようと思えば報酬の支払いという話になりますが、自動引き落としが可能という場合であればともかく、振り込みとなるのでそれまでに無料で違うところに質問しようとなることが非常に多いと思います。

また労基署に質問したりして何となく問題が解決するかもしれません。

つまり

「社労士には需要はあっても仕事としては少ない

といって良いわけです。

 

開業すれば何をすれば良いのか?

 

当所も開業してやや古くなってきましたが、

 

  • 今年社労士試験に合格しました
  • 今年税理士試験に合格しました

 

というような方々から開業してから何をするべきかの質問を受けることもあります。

逆になぜ社労士になったのですかと質問しますが、ほとんどがイメージに負けて目指してしまったというところです。

 

  • 資格学校に稼げると聞かされた
  • 資格を取って安定したい
  • 会社を退職して資格で独立したい

 

などというような感じではないでしょうか?

たしかに開業して成功する人もいないわけではないですが、そのような方を見ていると集客がうまいです。

中には

「一切手続き業務はせずに講演だけで食べている」

というスーパー社労士さんの話も聞いたことがありますが、社内的に人事や総務でしっかりとした人がいれば社労士や税理士は極端にいえばまったく必要ありません。

これからは手続きを外注する会社と契約をしてというような業務形態では限界があるのではないかと個人的に考えています。

会社としても月1回程度しか来ない士業よりもいつも出社する社員のほうが任せるのは安心でしょう。

開業しようという方にとっては非常に厳しい話をしてしまいましたが、これから需要はあっても受注のない士業でいかに自分にしかできない業務を見つけていくのかということが重要ではないでしょうか?

どうしてもそれでもうまくいかないという場合、あえて士業という観点を離れるという選択も1つではないかと思います。

私も1人でやっていたころから、従業員を雇用するようになってはじめて経営者の気持ちが少しわかるようになりました。

社労士や税理士に支払う顧問料の金額、それについてのリターンをシビアに考えるマーケットの中でどのようにすれば生きていけるかをよく考えてほしいと思います。

私もこの疑問を自分でも考え、また同業からの相談をされ、開業したばかりの人からも質問され3年もかかりましたがようやく回答めいたものがわかるようになりました。

このページは暗い内容になってしまいましたが、最後に

「諦めなければきっと答えはある」

と閉めたいと思います。

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