深夜業と健康診断

 

常時深夜業を行う従業員については労働安全衛生法第66条1項において

 

  • 配置の際
  • 6ヶ月以内ごとに1回

 

の健康診断を行わなければいけないとされています。

 

「常時深夜業に従事する」とは?

 

上記の「常時深夜業に従事する」という基準は判断がしにくいですが、下記を基準として判断されるとしています。

「6ヶ月を平均して1ヶ月に4回以上深夜業に従事した労働者」

つまり、6ヶ月に24回以上の深夜業を行っている場合には、「常時深夜業に従事する者」となり、冒頭の健康診断対象となります。

 

検査項目

 

検査項目は定期健康診断と同じとされています。

定期健康診断の項目は以下のものとされています。

ただし以下の項目のうち、胸部エックス線検査と喀痰検査は1年以内ごとに1回で良いとされています。

 

  • 既往症、業務歴の調査
  • 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
  • 胸部エックス線検査、喀痰検査
  • 血圧の測定
  • 貧血検査
  • 肝機能検査
  • 血中脂質検査
  • 血糖検査
  • 尿検査
  • 心電図検査

 

常時深夜業ではない者も健康診断対象となりえる

 

「常時」深夜業に従事する者以外でも上記の健康診断の対象となりえるとされています。

「6ヶ月を平均して1ヶ月に4回以上深夜業に従事した労働者」

つまり6ヶ月で24回以上の深夜業従事がある労働者については「6ヶ月以内ごとに1回の定期的な健康診断」の対象となるということはすでに記載をしました。

しかしよくあるのが、たまたま労働時間が増えて深夜時間(22時以降)に勤務することが増えた従業員が出てくるというものです。

この場合、たしかに所定労働時間としては深夜業に常時従事するということはありません。

しかし時期や季節によって深夜業が上記の「6ヶ月で24回以上」という基準を上回ってしまったということはいえます。

この場合、行政の考えとしては一致していないかもしれませんが、冒頭の「6ヶ月以内ごとに1回」の健康診断の対象となりえるとされています。

またこの基準を下回っていても、様子がおかしい、疲労の蓄積等があるように思えるという場合には、冒頭の健康診断を受診させることも検討しておきましょう。

会社の安全配慮義務の法的リスクの観点から通常の従業員と比較して、深夜時間の勤務を行う者は慎重に対応するべきかと思います。

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